【旅漫画】タイの二等車両で他人ごっこ~かえるとみのむしがバンコクからアユタヤへ旅をする~

タイ。バンコクからアユタヤへの列車旅。

かえるとみのむしの、のんびりした旅です。 

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10年以上前にタイを旅しました。

私にとっては、初めての一人海外旅行。

バンコクからアユタヤまで、列車で2時間くらいだったかな。

二等は安いけれど、シートは硬くて冷房もない。

でも、窓を開けると気持ち良い風が入ってきた。

風を感じながら、列車の揺れを感じながら、ゆっくり旅をする。

 

ボックス席で、向かいにタイの30歳くらいの男性が座った。

しばらくして、水田のような景色が見えた。私はそれが水田なのか聞きたくて、窓の外を指さして「rice?」と聞いたけれど、通じなかった。

 

また、しばらくすると、その人が、にこっと笑って飴をくれた。

オレンジの飴。

私はお礼を言って受け取った。

会話はそれだけ。

 

よく晴れて、風が心地よくて、少し暑くて、うとうとしているうちに、列車はアユタヤへと着いた。

あの、のんびりした感じ。

ときどき思い出す。

これが、アジアの旅だと思う。

のんびり、のんびり、旅したい。 

 

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