海外の市場へ行くと、見たことのないものに出会うことがありますよね。
今回は、東南アジアで出会った、ブッダにちなんだ名前の2つの果物を紹介します。
【ブッシュカン(仏手柑)】
仏様の手のような柑橘類。ということですね。こちらは、ベトナムの市場で出会いました。
クレーブフルーツの外側が指のように細く房に分かれている、不思議なフルーツです。仏様が両手で包み込んでくれているような見た目で、仏教のお祭りには欠かせないそうです。
表面は、熟すと徐々に黄色くなっていき、お花のような良い匂いがします。
蜜柑のようにジューシーな果肉は無く、いわゆる「綿(わた)」が詰まっています。食する場合には生で食べることはあまり無く、火を通してシロップ煮やジャムのようにして食べることが多いそうです。
日本でも宮崎県などで栽培されているそうで、お正月飾りに使われることもあるそうです。日本では高級フルーツです。
【シャカトウ(釈迦頭)】
お釈迦様の頭。
私は日本では見たことがありません。まるでお釈迦様の頭の螺髪(髪の毛)のような見た目のフルーツです。本当に、見た目にぴったりの名前ですね。こちらは台湾の市場で出会いました。
何のフルーツにも似ていない、不思議な見た目です。
お店の方に、「これは何ですか?」と聞いてみたところ、「フルーツです。すごく甘いですよ。」とのことでした。
面白そうだったので、1つ購入して食べてみました。ちなみに値段は忘れましたが、そこまで高くなかったと思います。
お店の方に聞いた通り、この螺髪のような房というか、1ブロックを指でつまんで引っ張ると、そこがスポッととれるので、それをそのまま口に入れる、という食べ方です。熟して食べづらい場合には、スプーンですくって食べます。
味は、とにかく甘い!!
本当に甘いです。柔らかくて甘くて優しい舌ざわりです。ポポーのような甘さとクリーミーさがありますが、青臭くはありません。種が入っていますので、種ははきだしましょう。
買ってみてわかった弱点は、常温に置いておくと、どんどん熟してしまうことです。丸ごと全部は食べきれなかったので、次の日に食べようと一晩おいておきました、すると、朝になったら全体の色がくすみ、かなり柔らかく、ぐじゅぐじゅになっていました。1度に食べきってしまうか、冷やしておくとよいようです。
ブッダにちなんだ果物、2つを紹介しました。
アジアの人にとって、仏様は身近な存在なのだと思います。そして、親しみを込めて名前をつけたのだろうと思います。面白いですね。
東南アジアで見かけた際には、ぜひ食べてみてください。
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