もとみや先生

【詩】

もとみや先生はかっこいい

いつもピシッとスーツを着ている

髪もピシッとセットしていて

背筋をピンと伸ばしている

メガネが少し光って見える

 

もとみや先生は

いつも優しく笑ってくれる

頑張ってるねと言ってくれる

こんな私を励ましてくれる

 

もとみや先生は

知らないことを教えてくれる

葉っぱに気孔があるとか

二酸化炭素は重いんだとか

 

今日は授業のあとに

ムラサキツユクサを見せてくれた

家から持ってきたんだと言って

理科室のベランダに置いて

観察に使うんだと笑う 

 

私は理科が得意じゃないし

取り柄もないただの生徒で

いつも誰かの陰に隠れてた

でも先生は

そんな私をほめてくれた

 

勉強もふつうだし

運動もふつうだし

取り柄もないし

みんなの中に埋もれてる

だけど先生は

私の笑顔をほめてくれた

何ももってなかった私に

ずっとずっと残る宝物をくれた

 

もとみや先生

もとみや先生みたいになりたいな

自信をなくしている誰かに

頑張ってるね、て

笑顔が素敵だね、て

小さな自信の宝物を

あげられる人になりたい

 

もとみや先生

ずっと忘れないよ

 

 

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