メコンデルタ最大の都市カントーから車で約1時間の場所にある、メコン川沿いの街ヴィンロン。
そこで出会ったベトナムの食堂「クアンコム36」で、ベトナムの食堂ご飯に挑戦しました。
【クアンコム・ビンザン(Quán Cơm Binh Dân)とは】
「クアン(Quán)」とはベトナム語で「食堂」。
「コム(Cơm)」とは「ご飯」。
「ビンザン(Binh Dân)」とは「平民」。
つまり、「クアンコム・ビンザン」とは「大衆食堂」のことなのだそうです。
【クアンコム・ビンザンの利用の仕方】
1.店頭で、おかずを注文する。
店頭には、たくさんのおかずが並んでいます。
魚料理、肉料理、漬物のようなもの、お粥、ソーセージ等々。初めての料理なので味の想像もできず、迷ってしまいます。
店員さんが英語とベトナム語で一生懸命説明してくれましたが、何かわからないものもありました。
おかずの前をうろうろしながら悩みに悩んだ結果、魚の煮つけとエビの炒め物と、何やら気になった紫色のお粥のようなものを注文。
2.テーブルにつく(店員さんが案内してくれます)。
おかずを注文したら、テーブルにつきます。
店員さんに、座っていいですか?と念力とジェスチャーと「座ってOK?」と伝えると、適当なテーブルを案内してくれました。
3.店員さんが、ご飯、サラダなどを運んできてくれます。
テーブルで待つこと、ほんの数分。店員さんが、ご飯が入ったボウルと、ベトナムの新鮮野菜のサラダ、唐辛子ののった小さなお皿を運んできてくれました。
テーブルには、お箸やスプーン、レンゲ、取り皿、冷たいお茶、カップがセットしてあります。
4.注文したおかずがやってきます。
5分も待たずに、おかずがやってきました。早いです。
5.ご飯やサラダやおかずを小皿に取って食べます。
上の写真の料理について説明します。
左上=紫芋のスープ「カイン・コアイ・モー」。紫芋を、食感が残るくらいにすりおろした、里芋のような”とろみ”のあるスープです。また、お米と刻んだパクチーも入っていました。塩気は無く、日本のお粥のようなスープでした。ちなみに常温でした。私は、ちょっと苦手だと思いましたが(初めての食べ物だったので恐る恐る食べたからかもしれません)、熱々に温めて食べれば美味しい気もします。
左下=エビと豚バラ肉をしょうがと味噌のような調味料で炒めた料理でした。エビは大きく、歯ごたえが良く、殻もカリッとしていて美味しく食べられました。濃いめの味付けで、ご飯がすすみました。美味しい!
右下=魚の煮つけ。とにかく、魚が大きくて身が厚く、ほわほわで脂がのっていて、とっても美味しい!!調味料はベトナムの醤油でしょうか。甘辛い味付けが良い!!こちらも、ご飯が進みます。魚はおそらく、メコン川産。とても美味しくいただきました。
右上=シンプルな白ご飯。細長く、パラパラとしており、さっぱりした味のご飯でした。
ちなみに、これだけ食べて80,000VND(約470円)です。安い!
6.食べ終わったら、店員さんに声をかけてテーブルで支払いをします。
店員さんに声をかけます。特に地方では英語が伝わらないことが多々ありますが、状況とジェスチャーで何とか伝わります。
ベトナム語が話せなくても、英語が通じなくても、お金を見せたりして支払いの意志を伝えましょう。
おつりも、ちゃんとくれます。
7.店を出ます。
お店のおじさんに「サンキュー」とお礼を言ったら「明日もおいで。」と言ってくれました。
Cảm ơn(カムオン)。
いつか、また。
【ヴィンロンで人気の食堂「クアンコム36」】
今回食事をした食堂「クアンコム36」を紹介します。
場所
コチン川沿いのアンビン島へのフェリー乗り場からホテル「サイゴン・ヴィンロン」方向に約100m。およそ徒歩3分。トック・カフェの右隣。
おかずのメニュー
魚料理、肉料理、野菜、スープなど10種類以上。ベトナムの家庭料理が楽しめます。複数人で行き、何品か頼んでシェアしてもよさそうです。
クアンコム36について
某有名ガイドブックにも載っていないお店だったのですが、地元の人たちで賑わっており、人気のお店のようだったので、挑戦しました。
初めて見る料理も多くあり、何の料理かわからない料理もある中、おかずを選んで注文するのは勇気がいりましたが、店員のおじさんが親切に英語とベトナム語で料理の説明をしてくれました。
ベトナムの家庭料理は初めてでしたが、美味しくいただけて、大衆食堂を体験できて楽しかったです。
優しく対応してくださったお店の方々に、感謝です。
ごちそうさまでした。
色々な面で、食堂に入るのは少し勇気が要ると思いますが、素朴で美味しいベトナムの家庭料理を食べに、ぜひベトナムの食堂クアンコム・ビンザンへ。
【クアンコム・ビンザンの感想】
「ブン・チャー」や「バイン・セオ」のように、有名で、はっきり名前がわかり、ある程度内容が想像できるものと違い、大衆食堂での食事は私にとっては難易度高めでした。
しかし、お店の人が、一生懸命説明してくれ、親切に案内してくれ、美味しいベトナムの家庭料理を食べることができました。
ガイドブックに載っていないお店でしたが、その美味しさは、お客さんの入り方を見ていれば一目瞭然でした。勇気を出して入って良かったです。
ぜひ、みなさんも、ちょっと勇気を出してベトナム大衆食堂へ。
【Email】 rikoken.ch@gmail.com
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