山形県寒河江市は、さくらんぼの名産地。
その寒河江市の人気の道の駅「寒河江チェリーランド」のすぐ隣に、「トルコ館」という建物があります。
建物のてっぺんにはドーム。異国感が漂うこの場所は、姉妹都市であるトルコ共和国ギレスン市と寒河江市の友好の証であり、トルコの文化を伝える場所なのです。
入り口から、素敵です。
ドアの上の壁には、トルコブルーのタイルが。
中に入ると、そこはもう、トルコ。
トルコの食器や装飾品など、さまざまなものが展示してあります。
民芸品やお菓子、コーヒーなどの飲み物、衣類やトルコ伝統の陶器などを購入することもできます。
天井は、モスクを思わせるドームになっています。
壁には、トルコのお守り「ボンジュウ」がたくさん!
キーホルダーなどの小さくて手ごろな価格のものから、大きくて立派なものまで様々です。また、ボンジュウというと、ブルーだと思っていましたが、オレンジや赤などカラフルなものが並んでいます。
お気に入りを探してみてはいかがでしょう。
トルココーヒーやチョコレート、ドライフルーツなども並びます。試食があるのも嬉しい!
トルコチャイもあります。
下の写真はトルコの茶器と、紅茶。全部素敵。
トルコといえばの、カラフルな陶器の食器です。絵柄は、チューリップなど、トルコの自然がモチーフになっています。
嬉しいことに、奥にカフェスペースがあり、軽食とトルコのお茶を楽しむことができます。
メニュー表です。
迷っちゃいます。
この日は、フードは「トルコのピザ チーズピデ」のみだったので、それと「りんごチャイ」を注文。
熱々のパンにたっぷりのチーズが、最高でした。りんごチャイも優しい甘さと、優しい香りで癒されました。美味しいです。次回は、デザートも食べてみたいです。
テーブルは3つ。こじんまりした雰囲気も素敵です。
トルコタイルが貼ってあるテーブルもあります。オシャレです。
トルコではメジャーな、水タバコ(ナルギレ)。体験できます。
コーヒーか紅茶がついて、1,500円です。
準備に少し時間がかかるそうなので、早めに注文しましょう。
以前、イスタンブールに旅行に行った際、飲食店が立ち並ぶ通りでは夜になると、男性たちが歓談したりゲームをしたりお茶を飲んだりしながら水タバコを楽しんでいました。
トルコへ行った気分で、水たばこ、いかがでしょうか。
トルコ館は、コロナの間休業していましたが、2024年4月に営業を開始。
初代の館長さんが亡くなられたということで、アイトゥルさんというトルコ人女性が新館長に就任。旦那さんとともにトルコ館を守っています。アイトゥルさん夫妻はとても朗らかで親切。コーヒーや陶器などについて、色々と紹介してくれます。
入り口のドアに貼ってあった新聞記事によると、アイトゥルさんは料理のワークショップに意欲を見せているそうなので、いつかトルコ料理を教わってみたいなと思いました。
ここ、トルコ館は1992年にオープンし、今年で35年になるそうです。
壁に、姉妹都市の盟約書 全文が掲示してありました。
全文は、以下の通りです。
盟約書
日本一のさくらんぼの里、寒河江市とさくらんぼの原産地、トルコ共和国ギレスン市とは教育・文化・産業・経済の交流を通じて、相互理解と友好を深め、両市の繁栄と市民福祉の増進を念願する。さらに日土両国の親善を促進し、もって世界の平和に貢献することを希求し、ここに、寒河江市議会及びギレスン市議会の賛同のもとに姉妹都市として提携することをここに盟約する。
昭和63年6月25日
寒河江市長 佐藤誠六
この盟約書、感動しました。
世界中が、こうなら良いのにと、思います。
相互理解、友好、互いの繁栄と福祉の増進を願い、そして世界の平和に貢献する。
永遠に友好が続いてほしい。
永遠の友情は、2018年にも確認されています。当時の市長は佐藤洋樹さん。
ニュースに目を向けると、トルコ共和国は、現在、隣国からの難民や紛争、戦争が影響し、不安定な状態が続いているようです。
でも、トルコは本当は、豊かな大地に野菜や果物が実り、歴史的な文化財が立ち並び、ボスポラス海峡がキラキラと美しい、素晴らしい国です。人々はとてもおおらかで、イスラム教が多い国ではありますが宗教の在り方や取り組み方も、個人に任せられているという、寛容の国でもあります。
そんな素晴らしいトルコ共和国との友好が、ずっと続きますように。
トルコが平和でありますように。
そんなことを願いつつ、トルコ館でトルココーヒーを一杯いかがでしょうか。
※こちらの記事は、アイトゥルさんに写真撮影の許可をいただき、ブログに書いてもよいか確認してから載せています。
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