
忙しい毎日から少し離れて、何もしない時間を過ごしたい。そんな人におすすめなのが、山形県酒田市の離島、「飛島(とびしま)」です。
7月某日、実際に飛島へ行った体験を踏まえて、その魅力を紹介します。
飛島(とびしま)の基本情報
場所:山形県酒田市の酒田港から北西39キロメートル沖合
面積:2.73平方キロメートル
周囲:約10.2キロメートル
人口:約130人
東北では珍しく、観光や宿泊ができる有人離島です。ウミネコの繁殖地として有名です。
飛島への行き方(フェリー、駐車場、所要時間)

「定期船とびしま」というフェリーが1日に2便出ています。
酒田市のホームページに運行時間、旅客料、運行カレンダーが掲載されていますので、そちらをチェックしましょう。10月から3月の間は、1日に1便のみのようです。
車は、酒田港周辺に駐車できます。車はフェリーに乗れません。
酒田港から飛島の港までの所要時間は、約75分です。
船内はきれいで乗り心地も快適ですが、船酔いが心配な方は酔い止めを飲んでいくと安心です。
※天候によっては欠航が出ることも考えられます。事前にホームページを確認したり、フェリーターミナルに電話で聞いてみると安心です。

飛島でおすすめの過ごし方・モデルコース
船を降りて到着したところで、宿泊を予約した旅館の方が、車で迎えに来てくれました。
先に観光をしたいと伝えたら、宿泊の荷物を預かって旅館に運んでおいてくれました。すぐに観光をしたい場合には相談してみましょう。
飛島へ到着後、まずは島唯一のカフェ「しまかへ」でお茶やランチ

港に到着したら、まずは飛島で唯一のカフェ(唯一の飲食店)「しまかへ」へ。
舟を降りてすぐ正面の建物「マリンプラザ」の2階です。

中2階にコインロッカーがあり、荷物を預けたい方は利用できます。
カフェは開放感があります。海側の席に座ると、今乗ってきた舟を見ながら食事をとることができます。


こちらは飛島産のカメノテを使った、カメノテラーメン(1,000円)です。
カメノテが岩場で採れる高級食材。黒い部分の殻をむいて食べます。殻が思ったより硬く、歯も使って殻をむく感じでした。柔らかい貝のようで、優しい味です。
このほかにも、飛島の形をした「飛島特製スパイスカレー」や、ソフトクリームなどのスイーツ、ドリンク、素敵なメニューがあります。飛島をイメージしたドリンクやスイーツもあります。

上の写真の「あずきうどん」は、もともと飛島でお祭りの時などに食べていた、小豆でうどんを煮て食べていた郷土料理を現代風にアレンジしたものだそうです。爽やかなおしるこ、という感じで美味しかったです。
サザエの形をした「さざえもなかアイス」も可愛くお勧めです。
お店の方に観光情報を聞くと、色々教えてくれますので、お店が込んでいなければ地図を広げて情報をもらうのも良いと思います。
のんびり飛島を散歩・島猫に出会う
腹ごしらえをした後は、徒歩で島を散策。
まずはマリンプラザを出て右、小松浜海岸方面へ向かいます。
いきなり島猫がお出迎え!

かわいい!
ぞろぞろとやってきて、にゃーにゃー鳴いたり、かわいい決めポーズ?をとったり。
野生なので、みんな痩せていますが、穏やかでかわいいです。

癒されます。

飛島ジオ巡り(舘岩→小松浜→海岸遊歩道)
マリンランドから小松浜方面へ。
飛島観光のパンフレット「飛島さんぽGUIDE MAP」で紹介されていますが、小松浜方面は、約1000年前に噴出した溶岩で固まった岩があり、迫力のある景観になっています。

舘岩という、巨大な岩の山。きれいです。
登ってみました。

登ると展望台になっていて、小松浜海水浴場とその向こうの岩が一望できます。
絶景です。

舘岩の後は、小松浜海岸へ。(↓この時は夕方で、天気も曇りだったので暗いですが、天気と時間がよければもっときれいな砂浜を見られます)

波が穏やかなので、家族連れの方などは、海水浴や浜遊びを楽しめます。
シャワー室もあり、安心です。

海水浴メインの方は、小松浜に近い旅館を取ると良さそうです。

小松浜を進み、遊歩道の方へ向かっていくと、岩が迫ってくるような、すごい迫力です。

海岸遊歩道。きれいに整備されていて、アドベンチャー感がありつつも、歩きやすいです。
時間と体力があれば、この先に飛島南灯台というとこまで行き、ぐるりと回ってマリンプラザへ戻ることができますが、私は時間と体力と相談し、途中で戻ってきました。
癒し旅は、無理をしないことも大事です。
夕方に旅館周辺を島散歩
夕方に、旅館周辺をのんびり散歩するのがおすすめです。
漁港の雰囲気や、古くからの街並みのようす、植物を見ながらの歩きましょう。
散歩中に見つけたもの。
テキ穴洞窟。


飛島郵便局↓

某旅館の前の南国っぽい植物↓

映画に出てきそうな、雰囲気のある飛島診療所↓
木曜日と金曜日に応援医師が診療に来るようです。

ウミネコの声を聴きながら、のんびり散歩、おすすめです。
レンタル自転車で島散策(飛島小学校・中学校→法木港方面へ)
マリンランドから出て左側(飛島小学校・中学校)方面に行く場合に行きたい場合や、島を1周したい場合には、自転車が便利です。
私は今回、2日目に無料の自転車を借りて、法木港までサイクリングに行きました。

無料自転車は、マリンプラザから歩いて3分の「西村食堂」前にあります。貸出帳簿があるので、名前や日付を記入します。ヘルメットが数個あるので、必要な人はかぶりましょう。
有料の電動補助付き自転車はマリンプラザにあります。3時間1000円です。
島を1周したい場合や、楽に島を散策したい場合は、こちらを選ぶと良いです。
私は飛島の旅館が並ぶメインストリートを走り、飛島小学校方面へ。
その後、山道を超え(結構大変だったので、自転車を押しました)、法木港へ。

法木港へ到着。

映画のセットのような懐かしい雰囲気の漁村です。日本に、こんな秘境のような漁村が!
ここの人たちは、どんな暮らしをしているんだろうと気になりました。

港を進むと道は行き止まりになっており、オボゲの浜があります。
自転車を降りて、浜へ行ってみます。

浜にはだれもおらず、独り占めでした。

深呼吸をして、のんびり海を眺めると、とても癒されます。
鼻戸崎展望台へ
マリンプラザへ悖る途中で、展望台に寄りました。
登り口に自転車を置いて、途中まで登ってみると、飛島の街を一望できます。

遠くに、帰りの船が見えました。

今回は行きませんでしたが、他にも「飛島灯台」や「高森神社」「源氏盛・平家盛」といった観光場所があるので、時間に余裕があればぜひ。
そちらに行きたい場合には、上り坂もあるので電動自転車が良いかもしれません。
飛島アクティビティー
飛島では、サイクリングの他にもバードウォッチング、釣り、ダイビング、磯遊びなども楽しめます。調べてみてください。

飛島での宿泊について

飛島には8軒ほどの旅館がありますが、今回は沢口旅館さんに宿泊しました。

7月の日曜日から1泊2日で、11,500円でした。夕食と朝食付き。
夕ご飯は、お刺身、煮魚、さざえ(刺身と蒸し)など、お魚たっぷり。美味しくいただきました。

スタッフの方も親切で、心地よく過ごせる旅館でした。
8つの旅館は、それぞれご飯が美味しかったり、釣りのお世話をしてくれたりと個性があるようなので、自分の好みに合った旅館を探してみましょう。
旅館では、舟が到着するとお迎えに来てくれたり、荷物を預かってくれたりします。帰りの荷物をマリンプラザ前まで届けてくれたりもするので、困ったことがあったら旅館の方に相談してみましょう。
飛島での買い物とお土産について
2026年7月現在、島で買い物ができる場所は、マリンプラザのみです。
マリンプラザ1階はお店になっており、飲み物、島の海藻のアイスクリーム、ビーチグラスのアクセサリーや島のすだちを使用した塩などが売っています。
お土産を購入したい場合には、マリンプラザで。
ちなみに私は、ドリップコーヒー(1つ250円)を購入しました。
飛島を1泊2日で満喫モデルコースの提案
実際に飛島へ行ってみての反省を踏まえた、おすすめのモデルコースを紹介します。
【1日目】
1便(9:30酒田港発→10:45飛島着)で飛島へ行く
11:00
「しまかへ」でご飯と情報収集、飲み物を購入
11:40
徒歩で小松浜海岸方面へ散歩
舘岩→海岸遊歩道→帰りに小松浜海岸で波と戯れ、浜のベンチで海を眺める
16:00
旅館に到着、波の音を聴きながら昼寝
17:00
夕方、旅館の周辺をのんびり散歩
18:00
旅館へ戻る
18:30 旅館で海の幸を満喫
21:00 波の音を聴きながら眠る
【2日目】
朝食後、マリンプラザで自転車を借りてサイクリング(法木港方面へ)
11:00 「しまかへ」でランチかお茶
11:30 1便で酒田港へ
※マリンプラザ前の有料電動補助付き自転車は、1便の船に合わせて出すようなので、早い時間だと自転車が外に出ていなかったりします。マリンプラザの人に借りられるか聞いてみましょう。
※2日目、宿泊の荷物は、旅館の人に運んでもらえるか聞いてみるか、またはマリンプラザ2階のロッカーに預けて散策しましょう。

飛島のベストシーズン
冬は風が強く、寒さが厳しいようです。水道管が凍ったこともあったとか。
海を楽しむためにも、比較的気候が安定している温かい時期がおすすめです。
飛島の旅まとめ
飛島は、何もない、それがいい。
もう少し言うと、海と、空と、岩と植物がある。
静かな漁村がある。
それから、自動販売機もあるけれど、ほとんど壊れている。
散歩して、猫と出会って、美味しいご飯を食べて、波の音を聴きながら眠る。
それだけで心が満たされる場所でした。
何もしない、贅沢な時間を過ごしたい方は、ぜひ飛島へ。



コメント